未来照らすランタンの光 コロナ収束願い200個を空に 姫路・円教寺
2021/08/10 05:30
書写山円教寺の夜空を華やかに彩るランタン=姫路市書写
空に明かりを浮かべて、世の中の重い雰囲気を華やかに変えよう-。兵庫県姫路市の夢前地域を盛り上げる「夢前ゆめ街道づくり実行委員会」は8日夜、同市書写の円教寺で200個のランタン(ちょうちん)を夜空に飛ばした。新型コロナウイルスの収束を願い、来年2月に予定される姫路城マラソン前日まで、夢前の各地をランタンで彩る。(大山伸一郎)
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同委員会は今春、書写山から見下ろせる畑に菜の花を植え、コロナ退散を祈願する文字を描いた。今回の「ゆめさき夢ランタン祭り」はそれに続く催しで、夢前地域や周辺で今後も計画している。
8日は日没後に、国の重要文化財の大講堂前に家族連れらが集合。発光ダイオード(LED)の光を放つランタンに、御朱印とともにそれぞれの願いを書き入れた。午後7時半に、ランタンが5~10メートルの高さに浮かび、幻想的な光景が広がった。ランタンには糸がついており、回収できるようになっているという。
近くの姉妹は、ともに「家族と元気で暮らせるように」などと願いを書き、ゆらめく光を両親と静かに見上げていた。
実行委の衣笠愛之委員長は「天候にも恵まれていいスタートが切れた。スタッフと参加者みんなでもっと夢前を盛り上げていきたい」と声を弾ませた。