風に揺られて「チリンチリン」 子どもらの願いごと記された風鈴 300個飾り付け 飾磨・早川神社
2022/07/12 05:30
境内に飾られた約300個の風鈴=早川神社
兵庫県姫路市飾磨区阿成植木の早川神社の境内に、地域の子どもらが願い事などを書いた風鈴約300個が飾られている。16日までは夜間にライトアップされ、いっそう幻想的な雰囲気に。風に吹かれて、「チリンチリン」と涼しげな音色を奏でている。
関連ニュース
「高値」の花…だけど人気は変わらず 「土用の丑」ウナギのかば焼き作りピーク
たつのの土で大つぼ制作 伝統技法を現代風に 丹波焼作家今西さん、姫路で作品展
カフェ兼バー、読書スペース…閉園した幼稚園が住民の手で「第3の居場所」に生まれ変わった 宍粟
同神社では新型コロナウイルスのため、毎年7月上旬に開かれる夏季例祭を3年連続で神事のみとし、地域の子どもたちによる奉納相撲も中止した。風鈴の飾り付けは、子どもたちをはじめ、地域の夏の思い出づくりにと今年初めて企画。氏子らも協力して準備を進めた。
事前に同神社で祈禱(きとう)を済ませた風鈴を地域に配布。住民らはヒマワリや金魚など、夏らしいイラストを絵付けし、短冊に願い事を書いた。「そろばんが上達しますように」と願ったり、コロナ禍の収束や戦争のない世界を祈ったりと、さまざまな思いが込められた。
風鈴は10日の例祭に合わせ、神社の参道に飾り付けられた。男性(48)=同市飾磨区=は、長男(5)と次男(2)が絵を描いた風鈴を見るため一家で神社へ。「明かりもきれいで、一気に涼しげな気分になった」と話していた。
ライトアップは日没~午後10時ごろまで。(山本 晃)