合唱、ダンス…初の学園祭 今春創立の東条学園小中学校 加東

2021/11/06 05:30

大勢の学園生が見守る中、各学年が合唱を披露した=加東市岩屋

 今春創立した小中一貫の義務教育学校、兵庫県加東市立東条学園小中学校で5日、初めての学園祭が開催された。1年生から9年生を三つのステージ制とする同学園の特徴を生かし、学園祭でも3ステージに分けて合唱やダンスなどを発表。新型コロナウイルス対策に加え、保護者も観覧できるよう時間を分けるなどし、6日も開かれる。(中西大二) 関連ニュース 音楽デュオ「花*花」が校歌を作詞作曲 盛り込みたいフレーズ募集 加古川両荘地区の小中一貫校 中央学院大・橋本、打てる捕手目指す 加古川中部中出身「長く野球を」 ドラフト、ヤクルト育成1位 大阪ガス・河野「2桁勝って新人王」 加古川市出身、最速151キロの即戦力右腕 ドラフト広島5位

 同学園は加東市東条地域の小中学校が統合し、北播磨地域では唯一の義務教育学校として今春設立された。
 第1ステージの1~4年生は同校前期課程(旧東条東小)の体育館で演奏を披露した。自主性を持ってもらうよう4年生が司会進行役となり、1~4年生が鍵盤ハーモニカやリコーダーなどを奏でた。
 第2、3ステージの児童生徒らの演目は後期課程(旧東条中)の体育館で実施。小中学生が順に合唱するなど一貫校らしい光景が繰り広げられた。
 ビブリオバトルのコーナーでは生徒らがさまざまな本を紹介。「ももたろう」を取り上げた男子生徒は、ミステリー、ファンタジー性に加え、現代にも通じる普遍的要素があると解説し、子どもらの視線を集めていた。
 迫力ある吹奏楽部の演奏に続き、劇、ダンスが披露された後、9年生が修学旅行での平和学習で、鹿児島県の知覧特攻平和会館を訪れた時の思いを述べた。特攻隊の家族へ宛てた手紙を朗読するなどし、次代へ平和を伝える大切さを呼び掛けた。
 学園祭実行委員長の片山茉歩さん(15)は「各学年が自分たちの気持ちが伝わるよう懸命に頑張っていた。みんなの心に届いたと思う」と笑顔で話した。

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