モノクロに染まる集落、棚田や日本家屋が雪化粧 多可・加美区

2022/01/22 05:30

銀世界に姿を変えた棚田=多可町加美区岩座神

 兵庫県内各地で平年を上回る積雪量が観測される中、多可町加美区では雪景色が広がっている。同区岩座神(いさりがみ)の棚田では情緒的な銀世界となり、同区箸荷(はせがい)の集落でも昔ながらの日本家屋が雪化粧している。 関連ニュース 2年連続中止の県郡市区対抗駅伝 過去の名勝負を振り返る 明石で297人新たに感染  保育園などクラスター3件 新型コロナ 新型コロナ 2月の死者29人、4日で1月分超す 兵庫県、新規感染は前日比902人減もピークアウト否定


 「日本の棚田百選」に選ばれている岩座神の棚田では、石積みののり面と真っ白な新雪がモノクロの世界を演出。神河町との境界に立つ千ケ峰の木々も薄く雪をまとい、冬の農村風景を彩っている。
 古民家が点在する箸荷地区では家の前の通路でスコップを握り、雪かきをする人の姿が目立った。屋根に積もった雪は時折、音を立てて滑り落ち、畑ではハクサイが雪の下に埋まっていた。集落の男性(56)は「子どものころはよく膝まで積もったが、ここ最近では記憶がない」と寒そうに手をこすり合わせた。(伊田雄馬)

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