加西市が子育て支援策 小中学生の給食費を無償化へ 0~2歳児保育料も
2022/02/15 05:30
加西市役所=加西市北条町横尾
兵庫県加西市は、2022年度から市立の小中学校や特別支援学校の給食費を無償化する方針を決めた。10月からは0~2歳児の保育料も無料とする。給食と保育をともに無償化するのは県内の自治体では初めてという。同市は昨年7月から医療費無料の対象を高校3年生まで拡大しており、子育て環境を整えて若い世代の移住を促す。
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いずれも市独自の事業で、関連予算案や条例改正案を25日開会の同市議会3月定例会に提出する。
給食費無償化は、市立学校の児童や生徒約3千人が対象で、教職員は従来通り自己負担となる。費用は約1億3千万円を見込む。
0~2歳児の保育料については、無償化で保育希望者が増えることが予想され、市内の施設増設後の10月から無料とする。市立と私立の認定こども園や保育所の計420人分を想定し、22年度費用は半年分の約5400万円を見込む。0~2歳児は給食費が保育料に含まれている。
加西市でも少子化が進み、人口減対策は大きな課題。西村和平市長は「総合的に環境を整え、『子育て世代に優しいまち』として強くアピールしたい。今後もさらに支援策を打ち出していく」としている。(小日向務)