兵庫県淡路市富島の北淡公民館で6日、子育てについて考える「北淡子育て講演会」があった。神戸新聞に漫画とエッセー「泣いたり笑ったり 発達障害の双子の歩み」を連載する森山和泉さん(52)が講演。娘2人に実践した方法を紹介しながら、発達障害児への支援について語った。
同講演会は、北淡子育てネットワーク推進協議会などが主催。現在子育て中の母親や教育関係者など約30人が参加した。
森山さんは発達障害を「本人が劣っているのではなく、脳の機能の問題。脳に情報を順序立てて整理するシステムが構築されていないだけ」と強調。発達障害児は言葉や表情が足りずに誤解を受けやすいといい、「何が分からないのかくみ取り、正確な情報や具体的な言葉で声掛けをすることが一番の支援」とした。
情報を伝える具体的な工夫として、おもちゃとおもちゃ箱に同じ色のシールを貼って片付けやすくする▽忘れものを減らすためにランドセルに持ち物を記したメモを貼る▽指示語を使わない-など、娘たちにも効果があった方法を紹介した。
長女(5)と長男(3)を育てる中学教員の女性(44)=淡路市=は「大人と子どもで認識が異なることは、実は日々の暮らしにもよくあるのかもしれないと気が付いた。今後は自分の子供にも、具体的にどうしてほしいのか言葉にしていきたい」と話した。
(吉田みなみ)









