今が食べ頃!秋の三大甘味をスイーツで 西脇のグルメスポット紹介
2022/10/26 05:30
限定メニューの「栗とかぼちゃの出会いパフェ」(左)と「モンブランパンケーキ」=西脇市上野
残暑が去り、山の木々が赤く色づき始めた。秋の訪れとともに恋しくなるのが、サツマイモ、栗、カボチャの「いもくりなんきん」。秋の三大甘味を味わえる兵庫県西脇市のグルメスポット2店を紹介する。(伊田雄馬)
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■コーヒーと相性抜群/「モンブランパンケーキ」「栗とかぼちゃの出会いパフェ」
名物のフルーツサンドをはじめ、スイーツが自慢の喫茶店「レ・ボ・プロヴァンス」(同市上野)。10月に入って、秋限定のスイーツを販売している。
一番人気は大粒の丹波栗をふんだんに使った「モンブランパンケーキ バニラアイス添え」(税込み2530円)。下ゆでしてあくを抜いた栗を丁寧につぶし、生クリーム、カスタードと混ぜてモンブランに。栗の風味が驚くほど強く、添えられたラムシロップとの相性も抜群だ。
栗にカボチャを加えた変わり種は「栗とかぼちゃの出会いパフェ」(同2200円)。マグカップ上に黄色いモンブランが倍以上の高さまで積み上げられ、見た目にも楽しい。
土台のアイスクリームと口に運べば冷たさに続き、ねっとりとした舌触りに濃厚な甘みが残る。マスカットや栗、カキ、イチジクなど季節のフルーツも添えられ、豊穣の秋を存分に感じられる。
店では5年ほど前から季節のスイーツに取り組み、夏季限定のかき氷は予約が取れない人気ぶりだった。ただ、秋は比較的席に余裕がある。イチゴが主役の座を奪う12月ごろまでの短期販売。店主の曽我豊さんは「自家焙煎(ばいせん)のコーヒーと一緒にどうぞ」とPRする。
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■とろりと絶妙の食感/サツマイモのドリンク「イモデリッチ」
「シネマコーヒーロースターズ」(同市上野)では、サツマイモを味のベースに据えた「イモデリッチ」(税込み800円)が反響を呼んでいる。
長期貯蔵で食味を高めた鹿児島産「紅はるか」をキューブ状に刻み、バターや岩塩で味付けして加熱。小分けにして保存し、注文を受けてからアイスクリームやハチミツとミキサーでまとめる。
ストローで吸うと、とろりとした食感。イモの甘みとほのかなバターの風味がスイートポテトをほうふつとさせる。クリームの表面には、蜜イモのシロップとカカオニブ(胚乳)をトッピングしている。
追加のエスプレッソ(50円)は、底に入れてもらえばドリンク全体がきれいなマーブル模様になり、上からかければ、ほろ苦さをより強く感じられる。
仕込みに手間がかかるため、当初は11月上旬で販売を終了する予定だったが、好評を受けて延長を予定している。店主の森慶太さんは「スタッフの気力が尽きるまで続けます」とほほ笑む。
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■山田錦の米粉を使ったクッキー 多可町の菓子店が発売
「いもくりなんきん」ではないが、こちらも秋を感じさせるスイーツ。同県多可町の「山奥の菓子工房 ナチュール」(同町中区天田)では、山田錦の米粉のみを使用したクッキーを発売した。
地元食材を学校給食に登場させる「多可町っ子いきいき献立」で、同店が提供したメニュー。小麦粉を地元産山田錦の米粉に置き換え、卵を使わず焼き上げた。
さっくりと小気味よい歯触りで、優しい口溶け。1枚110円(税込み)で販売しており、オーナーシェフの今中雄一郎さんは「定番商品に育てたい」としている。