経済
城崎温泉、GoTo停止で解約6万人 損失推計18億円
兵庫県豊岡市の城崎温泉旅館協同組合(76会員)の調べで、国の観光支援事業「Go To トラベル」の一時停止を受けた同温泉の宿泊施設の年末年始の宿泊キャンセルが約6万人分だったことが分かった。同組合は約18億円相当と推計。カニシーズンの冬季は本来なら一番の書き入れ時だが、予約がゼロになって休業する旅館も出てきているという。(石川 翠)
同組合が昨年末、会員にアンケートをしたところ、事業の一時停止(12月28日~1月11日)が発表された12月14日から年末までのキャンセルは約5万人分。首都圏の1都3県が緊急事態宣言発令を要請後のキャンセルも1万人分以上とみられるという。
同組合によると、「Go To」の利用客の多くはカニコースなどの3万円程度と平均単価が通常より高いため、単純計算して約18億円と推計。「Go To」の停止期間延長が決まり、さらにキャンセルが相次ぐことが見込まれ、今月中旬に再度調査する予定という。
予約がゼロになった日は休業する旅館も多く、全体の3分の2が休む日もあるという。同組合は、こうした旅館の状況を土産物店や飲食店などにも情報共有し、店舗運営の判断材料にしてもらっている。
市が市民の市内宿泊を補助する支援事業を行っているが、同組合の芹沢正志理事長は「自粛ムードの高まりから、心理的に宿泊のハードルが高くなっている」と話している。
兵庫県内の他の温泉街も同様の厳しい状況に見舞われた。新温泉町の湯村温泉観光協会によると、年末年始の宿泊客は例年の3~4割程度。神戸市北区の有馬温泉観光協会の金井啓修会長は「12月31日~1月2日は有馬で過ごしたいと利用してくれる常連のお客さんもいたが、その前後は軒並みキャンセルだった」と話した。
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