アムールヒョウ「ラム」お別れ 王子動物園、展示22日まで

2020/12/19 05:30

23日に転出する王子動物園のアムールヒョウ「ラム」(同園提供)

 神戸市立王子動物園(同市灘区王子町3)のアムールヒョウ「ラム」(雌、1歳)が23日、広島県の福山市立動物園に転出する。昨年誕生した三つ子の1頭で、王子動物園での展示は22日正午~午後2時が最後となる。 関連ニュース 神戸・王子動物園にジャガーの雌 南アフリカからやってきたネリア 【動画】「砂漠の天使」スナネコ赤ちゃん、母親と公開 神戸どうぶつ王国 パンダ「タンタン」お正月も神戸で 帰国は越年確定 王子動物園

 アムールヒョウは野生下で約100頭しか生息が確認されていない絶滅危惧種。国内では18頭(昨年末時点)が飼育されているが、日本動物園水族館協会が管理計画を作り、海外とも協力しながら適正な繁殖と個体数の増加を図っている。王子動物園では同計画に基づき、雄アニュイ(12歳)と雌セイラ(5歳)の繁殖に取り組み、昨年7月に三つ子「スク」「ラム」「トライ」が生まれた。セイラが育てることを放棄したため、職員の手で育てられた。
 同計画に従い、6月によこはま動物園ズーラシア(横浜市)へ引っ越した「トライ」に続き、ラムも23日に移ることに。三つ子のうち「スク」のみが残る。(初鹿野俊)

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