障害者の多彩な絵画展示 佐用の福祉施設が作品展 神戸

2021/08/10 05:30

色鮮やかな大小の絵画が並ぶ会場=神戸市灘区原田通3

 神戸市灘区の兵庫県立美術館王子分館原田の森ギャラリー内「県障害者アートギャラリー」で、同県佐用町にある福祉施設「南光園」の絵画展「こころのせかい」が開かれている。風景や肖像など、色鮮やかな大小の絵画約15点が並ぶ。9月30日まで。 関連ニュース 放置。泣きまくるしかなかった。「入院中、刑務所みたいやった」と重度障害者 〈嗚呼、コロナ〉 神戸に3・5mクマのオブジェ登場 アートでまちに活気を 体罰・暴言の教諭、懲戒免職に 同僚が3年前から言動記録、再三校長に伝えるも放置

 県が文化芸術活動を促進する「障害者芸術『する・みる・ささえる』応援プロジェクト」の一環で、同園が企画。県の公募展で過去に入賞した人が所属する施設・団体が対象で、本年度は4団体が順番に出展する。
 「南光園」は身体、精神に障害がある人が利用する救護施設で、絵画クラブの活動は約10年前に始まった。今回の絵画展では、東大寺南大門(奈良市)や緑豊かな日本庭園を画用紙いっぱいに描いた風景画のほか、個性的なファッションの女性たちを題材にした肖像画、正方形の作品を組み合わせて田園に見立てたグループ作品など、趣向を凝らした力作が並ぶ。
 同園は「コロナ禍で日常が一変してしまったが、絵を描くことで『楽しかった』『良かった』と思える時間を持てるよう活動を続けたい」としている。
 午前10時~午後6時。原則月曜休館。観覧無料。県ユニバーサル推進課TEL078・362・4090
(井上太郎)

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