「命や暮らしを守る」神戸市長選に岡崎氏が立候補表明
2021/09/10 05:30
神戸市役所=神戸市中央区
神戸市長選への立候補を表明した兵庫労連事務局次長の岡崎史典氏(52)は9日の会見で、「コロナ禍が長引く中、市長を代えない限り、市民の命や暮らし、雇用は守れないと感じた」と動機を語った。三宮再開発は計画見直しを視野に「一度立ち止まるべき」と主張。新型コロナ対策では医療検査体制強化や中小企業支援などを掲げ、「温かい市政に転換する」と意気込んだ。
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岡崎氏は「五つの転換」と題する公約の骨子案を説明。命と健康を守るケアの充実▽地域に根ざした雇用と営業の応援▽教育・子育て支援予算の拡大-などに重点的に取り組むとした。
現市政のコロナ対応を「自公政権や国に追随し、病床削減方針を当然視し、PCR検査を拡充しなかった」と指摘。三宮再開発は「コロナ前に計画されたもので、いったん立ち止まって考えるべきだ」と述べた。
久元市長が1期目の公約に掲げながら、実現していない中学3年までの医療費無料化に触れ、「保護者の自己責任に転嫁し、市民との約束である公約を投げ捨てた」と強く非難した。
2014年から市民団体「神戸・市民要求を実現する会」の事務局長を務め、これまで約600の要望を市に提出し、対話を重ねてきた活動を強調。「より良い街にしようと頑張る皆さんと力を合わせ、切実な願いを実現させたい」と決意を語った。(初鹿野俊)