手のひらに収まるアート、思い詰め込む 六甲山上駅で展示販売
2021/10/22 05:30
手のひらに収まるマイクロキャンバスの作品をPRする志方功一さん(中央)ら=神戸市中央区三宮町3
3センチ×2・5センチの「マイクロキャンバス」を使ったアート作品の展示販売会が22日から、六甲ケーブルの六甲山上駅(神戸市灘区六甲山町)で開かれる。「六甲ミーツ・アート芸術散歩2021」の関連イベントの一つで、芸術家や市民らの約300点が並ぶ。主催者は「それぞれが小さなキャンバスに込めた思いに触れ、気に入ったらぜひ持ち歩いて」とPRする。24日まで。(小野萌海)
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アートをきっかけに街や山に足を運んでもらおうと、マイクロキャンバスを考案した神戸市職員、志方功一さん(43)が企画。今年8~9月、市内のギャラリーなどで真っさらなキャンバスを販売し、作品を募った。
淡い紫で晩秋の月を描いた絵や、コルクを削って立体的にクマを表現した力作など、個性あふれる作品が集まった。価格は出品者が自由に決めることができ、数百円~数千円が多いが、中には1万円を超える作品もあるという。
3回目の展示販売会となる今回は、キャンバスの素材に初めて六甲山のヤマザクラの間伐材を使い、福祉事業所の利用者らが布を張るなどし仕上げた。売り上げの一部は六甲山を管理する「六甲山もりづくり基金」に寄付されるという。志方さんは「グッズのような感覚で小さなキャンバスを手に取り、アートを身近に感じてほしい」と話した。
22~24日の間、購入した作品と鑑賞パスポートを六甲ガーデンテラスの総合インフォメーションで提示すると、六甲ミーツ・アート芸術散歩のオリジナル缶バッジがもらえる。各日先着30個。展示販売会は各日午前11時~午後5時(22日は正午から)。入場無料。