園芸植物として広く知られる「シクラメン」の原種の花が、神戸市灘区の六甲高山植物園で見頃を迎えている。木陰に咲くかれんな花が行楽客たちの心をいやしている。
シクラメンはサクラソウ科の多年草で、ギリシャやイタリアなどの欧州が原産とされる。同園で育つのは「シクラメン・ヘデリフォリウム」で秋に開花する。
今年は約500株を栽培。群落のある一帯は地面から5~10センチほど伸びた茎の先にピンクや白色の小ぶりな花々が咲き、山林に彩りを添えている。同園広報担当の糟谷絹衣さんは「園芸種とはひと味違う、素朴で清らかな美しさを楽しんで」と話す。
見頃は11月初めごろまでを見込む。営業は午前10時~午後5時。無休。中学生以上700円、4歳~小学生350円。同園TEL078・891・1247
(秋山亮太)