文化財で気軽に茶会を ボランティア団体が初開催 三木の旧小河家別邸

2021/11/09 05:30

旧小河家別邸で始まった茶会=三木市本町3

 国の登録有形文化財・旧小河家別邸(兵庫県三木市本町3)で7日、ボランティアグループ「楽茶会」による初めての茶会が開かれた。来場者は邸内の緑を楽しみながら茶に親しんだ。毎月第1日曜に開催する予定。 関連ニュース 樹齢200年超 染まるオオモミジ 丹波篠山・国の重要文化財の大国寺 トンネルサミット、11月神戸で開催 活用策など意見交換 豪華寝台列車「瑞風」香住駅に停車 名刹、大乗寺の応挙鑑賞

 同別邸では、市茶道協会の協力で年に数回本格的な茶会を開いてきた。だが、新型コロナウイルスの影響でここ2年は中止となっていた。
 今回は初心者に気軽に茶道に触れてもらうきっかけになればと、月に1回の茶会を企画した。畳に直接座る従来の形式を変更し、いすを置いて来場者が楽な姿勢で参加できるようにした。
 また、水場が遠く茶会の準備に不便だったため、新たに座敷のそばにミニキッチンを設置。資金調達も工事もボランティアが担った。
 初回の7日は、楽茶会のメンバーが掛け軸について解説。来場者は和菓子やたてられた茶を楽しんでいた。同別邸の保存と活用をする会の小河壮太会長(84)は「茶会には格式高いイメージがあるけれども、見学者が自由に気楽にこられる場にしていきたい」と話している。
 茶会は1回500円。予約は不要。
(長沢伸一)

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