黒豆デニッシュ食パン・播州織の防水布「播包」 北播磨の宝物グランプリに

2021/12/07 05:30

兵庫北播磨の宝物グランプリの受賞者ら=コープこうべ協同学苑

 北播磨発のヒット商品を目指す「兵庫北播磨の宝物グランプリ」が6日、コープこうべ協同学苑(兵庫県三木市志染町青山7)で開かれた。14の企業や組合がコラボ商品などを提案。食の部門では「丹波篠山の黒豆デニッシュ食パン」、モノ・体験部門は播州織の通気性防水布「播包(ばんほう)」がグランプリに選ばれた。(長沢伸一) 関連ニュース うどんフリークの農家が、ランチ限定うどん店開店 丹波篠山 黒豆練り込んだ自家製の麺 プロ野球ロッテ、6日に「黒豆ナイター」 始球式に味間小6年・宮田さん ロッテ・中森投手を応援 地元・丹波篠山市が協賛「黒豆ナイター」今年も7月に


 コンサルティング業務などを手掛ける「アクティブラーニング社」が主体となって運営するプロジェクト「にっぽんの宝物」の一環。三木商工会議所の呼び掛けで、北播磨地域の商議所や商工会、北播磨県民局などで実行委員会をつくり、7月からセミナーを開催してきた。
 食部門に4点、モノ・体験部門に6点がエントリー。出場者は商品を紹介する動画を流した後、口頭で説明。審査員からの質疑応答にも応じた。
 食部門グランプリの食パンは松山製パン(三木市)の商品。酒米山田錦と丹波篠山市の黒豆を使い、味の良さが高く評価された。松山敏郎社長(53)は「くどくなく食べやすい配合にこだわった。この商品を大事にしていきたい」と話した。
 モノ・体験部門のグランプリ「播包」は、北條(同県加西市)、織馬鹿、播州織工業協同組合(ともに同県西脇市)が手掛けた。デザイン性の高い播州織に水をはじく加工を施した布で、用途はレインコート、スーツなどを想定しているという。北條の北條聖一郎社長(43)は「最後まで出るのを迷ったが、参加して良かった。播州織職人の地位向上につなげたい」と意気込んだ。
 各部門準グランプリまでの計5商品が、来年2月に東京で開かれる全国大会に進む。廣田篤生実行委員長は「2025年の大阪・関西万博に向けて、今後もグランプリを継続していく」と力を込めた。

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