でかい!幽霊みたい…畑から相次ぎ「お化け大根」

2021/02/04 05:30

脚が隠れるサイズの巨大大根(右)とお化けのような手が付いた大根を持つ大西さん夫妻=三田市四ツ辻

 兵庫県三田市四ツ辻の畑でこのほど、2種類の「お化け大根」が収穫された。一つはびっくり巨大サイズ。もう一つは2本の手を垂らし「うらめしや~」と言っているような「お化け」形。身が詰まっていて味も良さそうだといい、見た人をおびえさせるどころか、とびきりの笑顔にしている。(喜田美咲) 関連ニュース びっくり!12股のダイコン 2年前は9股 栽培半世紀以上「こんなの初めて」 6股ダイコン「ダイちゃん」野球が得意 みんなの人気者「情が移って食べられない」 大根と白菜で「おばあちゃんのお漬け物」 優しい味わい人気 小野

 巨大大根は長さ65センチで周囲は35センチほどと長くて太く、重さは7キロ。地面に立てると大人の片足がすっぽり隠れてしまうほどだ。お化け形は長さ約40センチで、途中から約15センチの手のようなものが2本生えている。
 育てたのは、大西昌喜さん(82)、静子さん(80)夫妻。30年ほど前から健康づくりの趣味として畑を借り、白菜やジャガイモなど年間15種類ほどの野菜を作る。
 今年の大根はどれもそこそこ大きかった。「どこまで育つかな」とカバーを掛け、カラスや霜の被害から守りながら様子を見ていると、抜くのも一苦労な特大サイズになっていた。
 大きく育つ理由は不明だが、「子育てと一緒で、過保護になりすぎない」のがこだわりだという。化学肥料や農薬はほとんど使わず、とにかく耕す。失敗のたびに原因を考え、試行錯誤を繰り返してきた。
 2人には孫が4人、ひ孫も2人おり、遊びに来たときには野菜をお裾分けしてきたが、現在はコロナ禍で会えていない。お化け大根は夫婦で1週間ほどかけて、おでんや豚バラ大根にして食べていくという。
 昌喜さんは「畑のおかげで健康に過ごせており、子どもたちも安心してくれている。大根に『コロナに負けずに頑張りや~』と応援されてるみたいや」と元気に笑った。

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