地産地消の大切さ知って 試合球場で地元野菜販売 関学大生と兵庫ブレイバーズがコラボ

2022/07/29 05:30

地元野菜をPRする関西学院大学生と兵庫ブレイバーズの選手(提供)

 関西学院大学の学生が、地元の食を発信するイベントを企画した。30日にアメニスキッピースタジアム(兵庫県三田市三輪)で開かれるさわかみ関西独立リーグ球団兵庫ブレイバーズの試合に合わせて球場周辺に野菜などの販売ブースを設け、観客らに地産地消の大切さを伝える。(喜田美咲) 関連ニュース 選手も来店、三田の球団「ブレイバーズ」が居酒屋開業 ファン語らう場目指す 収益を運営資金に 折れたバットが、チームの運営資金に?!ユニーク活用法 兵庫ブルーサンダーズが新ユニホーム発表 首元美しく、ズボンにロゴ 女性だけでつくるメーカー開発


 関学大人間福祉学部(同県西宮市)で林直也教授にスポーツマネジメントを学ぶ3年生12人が企画。地域の農業従事者らの協力を得て実現した。
 会場では三田市周辺で取れた野菜を生で食べられるようにしたり、弁当にしたりして販売する。弁当のメニューは学生が同市内の「居酒屋ブレイバーズ」とコラボして考案。鶏もものトマト煮、ネギ塩唐揚げの2種類からメイン料理を選べ、「トマトと玉ねぎのマリネ」や「豚肉と彩り野菜のみそ炒め」などの副菜が付く。各10食を用意する。いずれも税込み500円。
 そのほか愛好家グループと協力し、野球道具をかたどった神戸名物の「野球カステラ」を販売するブースや、子どもたちから選手へのインタビューコーナーなども設ける。
 林ゼミはスポーツを通した地域活性化について学んでいる。林ゼミと三田市を拠点とする同球団は以前から交流があり、三田を舞台に考えた時、学生たちは豊かな自然の中で続く農業が魅力だと感じた。全国的に農業従事者が減り、食料自給率が低下傾向にある中で、地域の人に地元の良さを再認識してもらう場をつくりたいと、同球団に提案したという。
 当日は学生が会場で来場者に声をかけ、農家を紹介する手作りのチラシを配布する。ゼミ長の甲斐颯太さん(20)は「ゼミ生の間でも野菜のおいしさに驚く声があった。地域密着の球団とともに食について考えるきっかけになればうれしい」と話す。
 販売ブースは午後4時ごろにオープン予定で試合は同5時プレイボール。同球団TEL079・556・5702

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