無届けで工事21件 たつの市 土壌汚染対策で

2020/12/24 05:30

たつの市役所=たつの市龍野町富永

 兵庫県たつの市が2010年度以降、公共工事などで土地の形状を大きく変更する場合に必要な県知事への届け出を怠っていたことが23日、市への取材で分かった。土壌汚染の有無を判断するための重要な手続きで、10年の法改正に伴って規定されたが、各部署の担当者が認識していなかった。無届けは計21件に上るという。 関連ニュース もめ事で感染者に対応 男性巡査がコロナ陽性 明石署 「伊達直人」今年も児童養護施設にケーキ贈る 6施設に計270個 東播地域で29人感染 1日当たり過去最多 新型コロナ

 改正土壌汚染対策法では、自治体を含む事業者が掘削や盛り土で3千平方メートル以上にわたって土地の形質を変更する場合、30日前までの届け出が必要とされる。届け出を受けた知事は、汚染の恐れがあると判断すれば土地所有者に調査を命じることができる。
 たつの市は全国各地の自治体で無届け事案が相次ぎ発覚したのを受け、過去の工事を調査。都市建設部の道路や河川工事などで7件、都市政策部の市役所建て替えや竜野駅周辺整備事業などで10件の無届けが判明した。産業部と上下水道部、教育委員会でも計4件の該当があった。
 このうち8件は現在も工事が続いており、地盤の工事を伴う6件はいったん作業を中断した上で届け出た。井上彰悟副市長は「土壌汚染の恐れはないが、一部は工期に遅れが出る。法令の周知徹底と再発防止を図りたい」としている。
 無届け事案は昨年4月、新潟県で発覚。以降、島根県や岡山県などでも同様のミスが相次ぎ判明し、広島市では職員が書類送検されている。(直江 純)

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