「渡りチョウ」が舞う地域に 佐用高生がフジバカマ植え付け
2021/06/05 05:30
学校で育てたフジバカマを植え付ける佐用高校生=佐用町平福
渡りチョウの「アサギマダラ」が好む多年草フジバカマを佐用高校(兵庫県佐用町)農業科学科の3年生が育て、佐用町平福の休耕田にこのほど植え付けた。住民らが取り組む町おこしプロジェクトの一環で、地域のそこかしこにアサギマダラが舞う日を目指して200株を植えた。
関連ニュース
旅するチョウ、今年も 摩耶山天上寺でアサギマダラ乱舞
アサギマダラ今年も飛来 宍粟・国見の森公園山頂付近
「旅するチョウ」アサギマダラが今年も飛来 上野台中のフジバカマ植栽に
同町を拠点とするNPO法人「ほっとネット373」が始めた企画。昨年は平福の街中にある畑にチョウを呼び寄せたが、今年はさらに規模を広げようと考えた。一方、同校の生徒は毎年同地域で休耕田の草刈りを手伝っている。「せっかくなので使ってもらおう」と地元住民らが声を掛け、フジバカマを植えることになった。
生徒らは昨年の取り組みで育ったフジバカマを持ち帰り、挿し木にして栽培。青々とした苗を、智頭急行平福駅の北西にある休耕田約400平方メートルに植え付けた。課題研究の授業でフジバカマを扱っているという男子生徒(17)は「花が咲くところをまだ見たことがない。チョウが舞っているところを見に来たい」と話した。(勝浦美香)