「波賀森林鉄道」の廃線跡、ハイキングコースに 整備のボランティアツアーへの参加者募集
2021/07/21 05:30
木材を積んで走る波賀森林鉄道(昭和20年代、宍粟市提供)
大正から昭和にかけ、兵庫県宍粟市波賀町を走った「波賀森林鉄道」の廃線跡をハイキングコースに整備するボランティアツアーが、7月31日から計5回開かれる。作業場所は橋脚やトンネルなどの遺構が残る中音水林道(同町音水)。同鉄道の復活に取り組む住民団体「波賀元気づくりネットワーク協議会」などが参加者を募っている。
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国有林の木材を運んだ同鉄道は1916(大正5)年に運行が始まり、蒸気やディーゼルの機関車が走った。最盛期は総延長約40キロに達したが、68(昭和43)年に廃線となった。
同団体のメンバーと一緒に土砂や落石、倒木の撤去のほか、斜面のステップ製作、川を渡るための足場整備などに取り組む。作業後はレジャー施設「フォレストステーション波賀」(同町上野)や、道の駅みなみ波賀(同町安賀)に寄り、風呂や買い物を楽しめる。参加者にはオリジナルTシャツのプレゼントがある。
日程は7月31日、8月21日、9月18日、10月2日、同16日。雨天中止。各日先着18人で、5日前に募集を締め切る。1人千円。午前7時にJR姫路駅南ロータリーをバスで出発し、午後6時半ごろに同ロータリーで解散する。神姫観光姫路支店TEL079・224・1501
(村上晃宏)