「気持ちに潤いを」最後の生け花華やか 赤穂市華道連盟、会員高齢化で来春活動終了へ

2022/10/09 05:30

最後の生け花展を開いた赤穂市華道連盟5社中の代表=赤穂市中広

 赤穂市民文化祭の生け花展が8日、兵庫県赤穂市中広の赤穂化成ハーモニーホール展示室で始まった。作品を出した市華道連盟は会員の高齢化が進み、来春に62年間の活動を終える予定だ。同展は今回が最後となり、メンバーは「生け花の楽しさや美しさに触れてほしい」と呼びかける。9日まで。 関連ニュース 県いけばな展、アクリエひめじで開幕 多彩な流派、121点展示 春感じる生け花60点 「未生流」播州支部が70周年記念展 三田市役所に高さ3mの生け花 梅の古木と牛鞍のコラボ


 同連盟は1961年4月に発足。今年9月までは、JR播州赤穂駅改札口前にボランティアで生け花を展示し、通行人の目を和ませてきた。かつて30人以上いた指導者も年々減少し、現在は萩原社中(嵯峨御流)▽守岡社中(未生流)▽橋口社中(古流)▽西山社中(草月流)▽根来社中(知香流)-の5人になった。
 「若い人が入ってこず、活動終了は悲しいことだが、仕方がない」と同連盟の萩原茂州代表(84)。西山篁昭さん(80)と根来節子さん(71)は「心に余裕を持てるのが生け花の良いところ。各流派の展示を通し、気持ちに潤いを与えたい」と話した。
 午前9時~午後4時。入場無料。(坂本 勝)

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