湾岸線西伸部整備に意欲 阪神高速・吉田新社長が会見
2020/06/27 06:35
記者会見で抱負を語る阪神高速道路会社の吉田光市社長=26日午後、大阪市北区中之島3、阪神高速道路会社
阪神高速道路会社の社長に26日、吉田光市氏(61)が就任した。同日、大阪市北区の同社で記者会見し、「責任感と緊張感を持って、先進の最高の道路サービスを提供したい」と抱負を語った。また新型コロナウイルスによる影響で、1日70万台の通行台数が5月は50万台を切る日もあったとし、「当たり前を見直し、変化に対応する必要がある」と強調した。
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吉田氏は旧建設省出身。国土交通審議官を経て、2018年12月から損保ジャパン顧問を務めた。
阪神高速によると、道路全体の4割強が建設後40年以上過ぎており、吉田氏は大規模修繕を最優先課題に挙げた。災害対応では、ハード面の対策と共に、発災後の通行止め時間の短縮と、早期再開できる仕組みづくりを目標に掲げた。
阪神高速神戸線の渋滞解消に向けて整備が進む、大阪湾岸道路(阪神高速湾岸線)西伸部については「神戸だけでなく、港湾や物流など関西全体に大きな効果を生み出すものだ」と語り、整備に尽力することを強調した。(竹本拓也)