期待と不安、GoToきょうスタート「手続き複雑」の声も

2020/07/22 13:01

観光業界に対する支援事業「Go To トラベル」が始まった。大きな荷物を押して、旅行に出かける家族=22日午前、神戸市中央区の神戸空港(撮影・吉田敦史)

 新型コロナウイルスの感染拡大で苦境に立たされている観光業界に対する政府の支援事業「Go To トラベル」が22日、東京都を除く46道府県で始まった。冷え込んだ旅行需要を回復させる起爆剤になると観光業者からは期待の声が上がる一方、県境を越えた感染拡大につながる恐れもある。観光客からは「手続きが複雑」との声も上がった。 関連ニュース 1万円で2500円お得な食事券 スマホアプリで県版「Go To イート」申し込み開始 「全国旅行支援」兵庫は10月11日から適用 「県民割」は10月10日まで延長 兵庫県版「GoToイート」実施へ 1冊1万円で25%お得 県産品購入で金券を配布も

 神戸空港では、多くの家族連れが連休を利用して各地へ向かった。妻と0歳、3歳の息子と沖縄で過ごすという会社経営の男性(42)=神戸市中央区=は「Go To トラベルは気にせずに予約したが、安くなるのはよかった」と話す。
 自粛期間でストレスがたまった家族の気分転換にと旅を計画したといい「基本はホテルでゆっくりして、あとは子どもがプールを楽しめれば満足」と感染予防を意識していた。
 家族4人で沖縄・座間味島に向かった大阪府茨木市の女性(40)は「お金をもっているから旅行に行くのに、補助は必要ない。現地でたくさんお金を使えばいい」として、政府の支援事業に異を唱える。一方で「感染者が増えつつあるので、国や県が自粛を要請したら旅行をやめようと思っていた。(Go Toがあるので)安心して行ける面はある」とも話した。

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