母国の軍事クーデターに５００人が抗議の声　神戸

　ミャンマー国軍によるクーデターに抗議しようと、関西や中国地方などに住むミャンマー人らが７日、神戸市中央区のみなとのもり公園で集会を開いた。会員制交流サイト（ＳＮＳ）などで連絡を取り合って約５００人が集まり、アウン・サン・スー・チー氏の解放などを訴えた。 関連ニュース ミャンマーで抗議デモに数万人　クーデター１週間、最大規模 ミャンマーでクーデター　兵庫でも行く末案じる声 ４０人対１０人、公園で乱闘事件　原因はインスタ生配信中のコメント

　集会は在日ミャンマー人の教育支援などに取り組む民間団体「ミャンマー関西」（同市長田区）が呼び掛けた。兵庫など関西の各府県に加え、広島県などからも集まり、スー・チー氏の写真や「軍事独裁やめろ」と書かれた横断幕を手に、日本政府に支援を求めるメッセージを読み上げた。
　参加した神戸市兵庫区の女性（４８）は「母国では表現の自由が抑圧されている。国外にいる私たちが積極的に声を上げなければ」と真剣な表情で話した。
　同団体は今後、月に１度の集会を続けるといい、猶原信男代表（６９）は「これだけの人数が集まったことが、ミャンマー人の怒りを示している。このままでは軍事政権の暗い時代に逆戻りする」と懸念を示した。（伊田雄馬）