ミャンマー国軍によるクーデターに抗議しようと、関西や中国地方などに住むミャンマー人らが7日、神戸市中央区のみなとのもり公園で集会を開いた。会員制交流サイト(SNS)などで連絡を取り合って約500人が集まり、アウン・サン・スー・チー氏の解放などを訴えた。
集会は在日ミャンマー人の教育支援などに取り組む民間団体「ミャンマー関西」(同市長田区)が呼び掛けた。兵庫など関西の各府県に加え、広島県などからも集まり、スー・チー氏の写真や「軍事独裁やめろ」と書かれた横断幕を手に、日本政府に支援を求めるメッセージを読み上げた。
参加した神戸市兵庫区の女性(48)は「母国では表現の自由が抑圧されている。国外にいる私たちが積極的に声を上げなければ」と真剣な表情で話した。
同団体は今後、月に1度の集会を続けるといい、猶原信男代表(69)は「これだけの人数が集まったことが、ミャンマー人の怒りを示している。このままでは軍事政権の暗い時代に逆戻りする」と懸念を示した。(伊田雄馬)