県知事選分裂の自民 議長選は「切り離して考える」

2021/05/26 05:30

兵庫県議会の議場=2019年6月19日、神戸市中央区下山手通5

 兵庫県知事選(7月1日告示、同18日投開票)の候補者擁立を巡り、県議会最大会派・自民党(32人)から分裂した「自民党兵庫」(12人)は25日、6月に予定される県議会の正副議長選で、古巣の自民会派が推す議員に投票する方針を決めた。両会派が協力すれば県議会(定数86)の過半数を占めるため、知事選以外は協調姿勢を維持すべきと判断した。(紺野大樹) 関連ニュース 兵庫県知事選 立民県連が金沢氏の「支援」を決定 政党対立の構図を回避、推薦は見送り 兵庫県知事選 金田氏が公約発表「命と健康守る県政に」 兵庫県知事選 県内市町長の半数が支持候補「未定」


 県議会の正副議長は慣例で1年交代。6月の定例会で選挙を行うが、自民会派は1966年の発足以降、半数以上の勢力を維持し、正副議長を独占してきた。
 会派には44人が所属していたが、知事選で前副知事の金沢和夫氏(64)を支援する決定に一部県議が反発し、会派を割って前大阪府財政課長の斎藤元彦氏(43)を擁立。党が斎藤氏の推薦を決めたが、自民会派の県議は金沢氏の支援を続けており、県政史上初の自民分裂選挙になる見通し。
 一方、今回の正副議長選で自民会派は、議長選候補に藤本百男氏(67)=加東市選出=を、副議長選候補に谷口俊介氏(43)=神戸市西区選出=を選んだ。
 これに対し、自民党兵庫は25日、協力する方針を決定。内藤兵衛幹事長(62)は「知事選と議会運営は切り離して考えるべきだ。今後の県政運営もあり、連携できるところはする」と話した。

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