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 兵庫県知事選(7月1日告示、同18日投開票)が近づく中、神戸新聞社が県内全41市町長に、現時点で立候補を表明している4人のうち、誰を支持するかアンケートしたところ、約半数の20市町長が「4人の政策が出そろっていない」などとして態度を保留した。推薦候補を巡る自民党の分裂も影響しているとみられる。一方、11市町長は前副知事の金沢和夫氏(64)を支持し、多くが県政継承の必要性を理由に挙げた。自民と維新が推薦を決めた前大阪府財政課長の斎藤元彦氏(43)への支持表明はなかった。

 自民は長年、今期限りで退任する5期目の井戸敏三知事(75)を支援。しかし、20年ぶりにトップが交代する今回、井戸氏の後継とされる金沢氏と、党本部が推薦を決めた斎藤氏とで支援を巡って分裂状態となっている。

 ほかに元県議の金田峰生氏(55)=共産推薦=と元加西市長の中川暢三(ちょうぞう)氏(65)が立候補を表明。市長会有志と町村会は金沢氏に立候補を要請し、推薦も決めた。

 アンケートは4月下旬~5月中旬、支持する候補予定者のほか、井戸県政の評価などを質問。41市町のうち神戸、西脇、三木、加西市、稲美、播磨、香美町を除く34市町長から回答を得た。

 現時点で支持する候補予定者について、市長会有志をまとめる相生、小野市長や、神崎郡3町長ら計11人が金沢氏を選択。いずれも人口5万人未満の地方部の市町で、人口減少などの課題を抱える。

 支持する理由(自由記述)には、副知事としての経験や実績を挙げ、「兵庫の地域特性を熟知」(小野市長)や「地方農村を大事にしている」(丹波篠山市長)、「地域の特色、課題を一番よく理解し信頼できる」(佐用町長)など、県との連携継続を重視する意見が多かった。多可町長は「町村会として立候補要請、推薦している」と言及した。

 支持先「未定」は20人に上った。主な理由として「政策や政治姿勢が出そろっていない」(尼崎市長)など、具体的な選挙公約が示されていない現状に触れた。自民分裂を念頭に「党本部と県連の対立があり、違いが分かりにくい」(豊岡市長)との指摘もあった。残る3人は支持について回答しなかった。

 井戸県政についての評価も尋ね、34市町長が「評価する」や「どちらかといえば評価する」と答えた。(金 旻革)

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