王子動物園が58日ぶり再開 「タンタン」目当てに開園前から列
2021/06/21 11:48
約2カ月ぶりに公開されたタンタンに、ガラス越しにカメラを向ける来園者たち=21日午前、神戸市灘区王子町3、王子動物園(撮影・鈴木雅之)
兵庫県で新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が解除され、まん延防止等重点措置に移行した21日、神戸市灘区の市立王子動物園は58日ぶりに営業を再開した。コロナ禍で中国への返還時期が延びている雌のジャイアントパンダ「タンタン」を目当てに、午前9時の開場前から入場ゲートに約30人の列ができた。
関連ニュース
【写真】タンタンの様子を別カットで
【写真】ファンらが開園前から列
神戸のジャイアントパンダ、返還発表から1年も… 中国側との協議、いまだゼロ
3回目の緊急事態宣言は2度の延長で長期化。同園は宣言が出た4月25日から休園し、延長の度に再開を見合わせた。営業再開まで65日を要した1995年の阪神・淡路大震災直後に次ぐ長期休園だったという。
タンタンは25歳。高齢で心臓疾患の投薬治療を続けているため、屋内のみ、午前10時~午後3時半までと、休園前より1時間“時短”での公開となる。土日祝日は予約制で観覧を制限する。
4~5月に比べると食欲が戻ったといい、「タンタンにとってはちょうどいいタイミングになったかも」と、飼育員。およそ2カ月ぶりに娘2人を連れてガラス越しに観覧した女性(36)=神戸市須磨区=は「しっかり食べて、元気そうでほっとした。やっぱりかわいい~」と話していた。(井上太郎)