「時代に合わない事業をゼロベースで見直したい」県知事選初当選の斎藤氏が抱負
2021/07/18 22:41
当選確実の知らせを受け、気勢を上げる斎藤元彦氏=18日午後8時08分、神戸市中央区布引町3(撮影・小林良多)
兵庫県知事選で初当選を果たした元大阪府財政課長の斎藤元彦氏(43)。18日夜、神戸市中央区の事務所で会見し「来年度の予算編成に向け、時代や社会に合わない事業をゼロベースで見直したい」と抱負を述べた。一問一答は次の通り。
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「刷新」の訴え、斎藤氏が若きリーダーに 自民に逆風、維新が存在感 井戸県政への批判票取り込む
-当選の受け止めを。
「県民からの大きな支援に感謝したい。県政を継承するのではなく、若い世代で刷新し、新しい兵庫県をつくりたい。誰も諦めさせない、誰も取り残さない、大きな県政を実現したい。そんな思いに、県民からの理解、支持をいただいた」
-保守分裂の影響は。
「自民党には影響があるかもしれないが、私自身は県政見直しの訴えが県民に伝わったと思っている」
-維新と自民の推薦を得た選挙戦を振り返って。
「大型選挙で自民と維新の連携は初めて。自民の組織展開と、維新の空中戦。それぞれが持ち味を発揮したのではないか。感謝している」
-知事として、まず取り組むことは。
「これまで20年間、井戸敏三知事がどういった形で県政をやってきたのか。50年以上にわたる禅譲型の県政がどうだったのか。しっかり見て、守ることは守り、変えることは変えたい」
-具体的な事業の見直しは。
「兵庫県の海外事務所は5カ所あり、本当にいるのか。丁寧に見ていきたい」
-新型コロナウイルス感染拡大への対策は。
「年内のワクチン接種について、国に対し供給のスピードアップを求め、市町と連携してやっていきたい。第5波の兆候が見えている。知事就任初日に対策本部会議を開き、スピード感を持ってやる。県民への情報発信とコミュニケーションもしっかり取りたい」
-大阪府との連携についての考えを。
「産業振興や観光振興において、兵庫だけでやっている時代ではない。特に大阪との連携は、関西でも人口が多い府県同士なので、しっかりやる。対立ではなく、仲良くやっていきたい。それは大阪の手下になるということではない。兵庫県から関西を盛り上げたい」
(まとめ・古根川淳也)【特集ページリンク】兵庫県知事選2021