俳優の佐久間由衣 役に共感し、自分見つめ直す 「君は永遠にそいつらより若い」で主演
2021/09/15 05:30
「君は永遠にそいつらより若い」で主演する佐久間由衣=大阪市内
テレビドラマ、舞台と幅広く活躍する俳優の佐久間由衣が、「君は永遠にそいつらより若い」(17日からテアトル梅田などで公開中)で主演を務めている。
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佐久間が演じる堀貝は、周囲から変わり者と思われている女子大生。バイトと学校、下宿を行き来するだけの生活を送る。児童福祉職への就職が決まった日、影のある年下の女性・猪乃木と出会ったことで、単純な毎日が変わり始める。
原作は芥川賞作家・津村記久子のデビュー作。児童虐待など社会問題が盛り込まれている。
「人に対し競争心を持てない堀貝。私も、誰かに勝ちたいという思いが持てなくて悩んだことがあり、共感できた」
吉野竜平監督からは「ありのままでいい」とアドバイスされ、楽に役に入れたと話す。「人生に迷う堀貝は今の私と同じ。撮影は自分を見つめ直す時間になった」と振り返る。
NHK連続テレビ小説「ひよっこ」(2017年)で、ヒロインの親友役を演じて脚光を浴びた。昨年末から1月にかけて舞台「てにあまる」(柄本明演出)で熱演。着実に成長を遂げている。「役が自分に向いているかを考えるより、与えられた仕事を頑張りたい」(津谷治英)