10代以下の感染、全体の2割超 学校園でのクラスター相次ぐ 兵庫県

2021/09/18 05:30

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 新型コロナウイルスの第5波は未成年者にも感染が広がり、兵庫県では17日、10代以下の感染者数が8千人を超え、8105人となった。第4波の2・6倍に上り、感染者の4人に1人が10代以下となっている。新学期が始まった9月以降、学校園でのクラスター(感染者集団)が相次ぎ、自治体が対策の強化を呼び掛けている。 関連ニュース 感染46人のうち30人がワクチン2回接種済み クラスター発生の病院 兵庫 心を病む先生たち「無限ループ。もう何回やったか分からない」 学童保育でクラスター、小学校は休校や学級閉鎖せず 感染懸念で欠席200人の日も

 第5波(7~9月)の県内感染者を年代別でみると、20代が最多の8259人(24・1%)に上った。10代は5230人(15・2%)、10歳未満は2875人(8・4%)で、合わせると20代とほぼ同数に上る。判明分で重症や死亡の例はないという。
 感染者全体に対する10代以下の割合は、第3波(昨年11月~今年2月)では9・8%、第4波(3~6月)は13・5%で、第5波の23・6%が上回った。
 県によると、今月8日時点で、第5波で発生したクラスター112件(1224人)のうち、学校関係は最も多く、約4割の43件(464人)を占めた。このうち、中学校以上では部活動が目立った。
 県内の感染者数が大幅に減少する中、神戸市は9月に入って保育や学童保育施設、高校、大学で新たに9件のクラスターを公表。学校では昼食時や更衣室でマスクを外して会話し、広がったケースもあるという。
 感染経路別では判明分のうち家庭が3分の2程度を占めた。同市によると、今月1~3日の小学生以下の新規感染者105人中、約7割が家庭内感染だった。
 同市は30代以下の若者や、ワクチンを打てない11歳以下の子どもを持つ親向けに優先接種枠を設定。市の担当者は「親や若い世代に早めに、積極的に打ってもらえれば。学校生活では会話時に必ずマスクを着け、距離をとってほしい」と話す。(井川朋宏)
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