神戸山口組の構成員550人に 3年前の3分の1 山口組との抗争で離脱相次ぐ

2021/12/24 19:55

兵庫県公安委員会が入る兵庫県警察本部=神戸市中央区

 特定抗争指定暴力団「神戸山口組」(神戸市中央区)の全国の構成員数が、3年前の約1700人から3分の1の約550人に減少したことが24日、兵庫県警組織犯罪対策課の調べで分かった。優勢に立つ特定抗争指定暴力団「山口組」(同市灘区)との抗争が続き、傘下組織の離脱が相次いだことが影響したという。 関連ニュース 山口組分裂6年 「特定抗争」長期化、約30カ所の組事務所撤去 「シノギが厳しい」 神戸山口組の中核団体「山健組」、山口組の傘下に 数百人規模が合流か 神戸・三宮の性風俗店から“あいさつ料”受ける

 神戸山口組は2015年、山口組の一部直系団体が離脱して結成した。2018年12月時点で全国32都道府県に勢力を広げたが、21年12月時点で19都道府県に減少。暴力団対策法の規制や警察の取り締まり強化のほか、中核団体だった「山健組」(同市中央区)の山口組への合流や、現在は指定暴力団となった「池田組」(岡山市)の独立が影響したとみられる。
 神戸山口組は来年4月で暴対法に基づく指定の効力(3年間)が切れる。兵庫県公安委員会は3回目の指定に向け、近く県警本部で意見聴取の機会を設ける。
 警察庁によると、山口組の構成員数は20年末時点で約3800人だった。

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