全国最大の暴力団「山口組」(神戸市灘区)の分裂抗争を巡り、兵庫県警が5日、対立する「神戸山口組」(同市中央区)の中核団体「山健組」(同)を山口組の傘下団体として登録変更したことが、捜査関係者への取材で分かった。
山健組は5代目山口組組長や現在の神戸山口組組長の出身団体で、2015年の分裂時は他の直系団体とともに神戸山口組の離脱を主導した。
しかしその後、神戸山口組内で運営方針を巡り対立が深まったことなどから、今年9月に山口組への合流を決定。以降、県警が各組織について情報収集した結果、山口組傘下入りを正式に確認したとみられる。
20年末時点の構成員数は山口組が約3800人、神戸山口組は約1200人。捜査関係者によると、今回の合流で神戸山口組傘下から数百人規模が山口組傘下に移ったという。









