「みなし陽性」兵庫県導入 検査キット不足、感染者急増で当面実施
2022/02/04 21:00
兵庫県が4日から「疑似症患者」(みなし陽性)を認めると発表した県感染症対策課の西下重樹課長=4日午後、兵庫県庁
兵庫県は、新型コロナウイルスの感染が疑われる人に検査をせず、発熱などの症状で医師らが診断する「みなし陽性」(疑似症)について、4日から認めることを決めた。当面続ける。
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みなし陽性は、県内で神戸、姫路市などが先行して認めてきたが、県は検討にとどまっていた。検査キットの不足や感染者の急増 兵庫県は4日から、新型コロナウイルス陽性者の同居家族らに限って、検査をせず、発熱などの症状で医師が診断する「みなし陽性」(疑似症)を認めた。当面続ける。
みなし陽性は、県内で神戸、姫路市などが先行して導入。県は検査キットの不足や感染者の急増を受け、県医師会と調整し、認めることにした。
県は、所管する12の健康福祉事務所(保健所)で医療機関からの発生届を受けた患者のうち、みなし陽性の人数を明示し、感染者数に計上。自宅療養する若い世代の軽症者を想定しており、治療や投薬が必要な人には検査を行うよう医療機関に周知する。4日公表の新規感染者に該当者はいない。
県内では、姫路市が1月27日からみなし陽性について内訳を含めて公表。神戸、西宮市もみなし陽性を認めているが、全感染者に占める内訳は現時点では明示していない。(大島光貴、小谷千穂)
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