新神戸トンネル、ポーアイまで延伸へ 神戸市が事業着手 三宮周辺の渋滞解消、空港アクセス改善 

2022/02/08 21:25

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 神戸市は2022年度、新神戸トンネルをポートアイランドに延ばす事業に着手する。市中心部とポーアイを地下で結ぶ神戸港港島トンネルに直接つなげ、三宮周辺の渋滞を解消。建設中の大阪湾岸道路西伸部や神戸空港へのアクセスを良くし、物流の円滑化や観光誘致を図る。 関連ニュース 都心「三宮」再生へ、動きだす 全体像固まり「見違える三宮」、8年後に 「三宮センター街」再整備へ 「ジュンク堂」など入居のビル建て替え検討 神鋼、経常利益が前年比5倍の820億円の見通し 22年3月期

 新神戸トンネルの南伸部については、もともと国が1994年、整備が望ましい道路として指定。しかし、現在は三宮近くの国道2号に地上の出入り口があり、港島トンネルまでの約1キロが未整備となっている。
 湾岸道路西伸部の工事が18年に始まったほか、神戸空港の国際化に向けて、市街地からのアクセス強化が課題となっており、市は南伸部の事業化を判断した。
 市中心部の渋滞や、将来的には湾岸道路西伸部の完成に伴って予想される混雑の解消を期待。三宮からポーアイに行きやすくするため、南伸部に国道2号からの出入り口を設けることを検討する。
 新神戸トンネル南伸部の総事業費は数百億円規模に上るとみられる。市は22年度に計画づくりなどに取り掛かり、国や県、阪神高速道路会社(大阪市)と相談しながら進める。
 工事区間は地上の交通量が多く、地下の構造物も多数存在する。このため難しい工事になるとみられ、事業の終了時期は未定という。(三島大一郎)

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