6日期限のまん延防止措置 斎藤知事「直ちに解除は困難」

2022/02/28 11:16

兵庫県庁=神戸市中央区下山手通5

 兵庫県の斎藤元彦知事は28日、3月6日が期限となっている新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置を巡り、「病床使用率は徐々に下がっているが、まだ高く推移している。直ちに解除は困難」と述べ、再延長について国と協議する意向を示した。 関連ニュース まん延防止、政府が延長検討 兵庫など10都府県、3月21日期限案 高校生活3分の2がコロナ 卒業式「ぶつけようのない怒り、友人と過ごせた時間、喜怒哀楽ない交ぜ」 宿泊療養8割が空室 コロナ無症状、軽症は入れず… 兵庫、感染急拡大で対象限定

 県内の新規感染者数は27日に3640人を確認。直近1週間平均の感染者数は3598・3人で「第6波」のピークとなる10日の5614・1人から減り、1月末ごろの水準となった。
 一方、最新の病床使用率は68・8%で重症病床は26・7%。県は病床を増床し、高齢者の退院を促すために受け入れ施設への協力金を充実させるなどするが、高止まりが続いている。
 斎藤知事はこの日、報道陣の取材に「医療現場は楽になっているとは言いがたい状況。専門家の意見や医療現場の逼迫状況を見極め、(延長を要請するかどうか)近く判断したい」と話した。重点措置は1月27日に兵庫県に適用され、今月21日から延長されている。(金 旻革)
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