ウクライナ侵攻で抗議デモ 41団体でつくる「市民デモHYOGO」 神戸・三宮
2022/03/03 17:40
50年前に使われていた「ベ平連」の旗も掲げてロシアの軍事侵攻に抗議するメンバーら=神戸市中央区三宮町1
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続く中、兵庫県内の市民団体でつくる「市民デモHYOGO」は3日、神戸・三宮で、ロシアに対し抗議活動をした。メンバーにはベトナム戦争に反対してきた人もおり、50年たっても反戦を訴えねばならない現状を嘆いた。
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同団体は安保関連法(2016年施行)への反対を訴えるため15年に結成され、現在は神戸市などの41団体で構成。この日は約60人が集まり、〈ウクライナ侵攻をやめよ!〉と書いた横断幕とともに、ベトナム戦争に反対してきた市民団体「ベトナムに平和を!市民連合(ベ平連)」の旗を掲げた。
1975年に終結したベトナム戦争では、日本で最初に神戸の若者が反戦の声を上げたという。その後各地に動きが広がり、全国的なベ平連の活動へとつながっていった。
市民デモHYOGOの世話人を務める西信夫さん(74)=神戸市西区=は「べ平連こうべ」の元中心メンバー。「もうひどい戦争は起きないだろうと思っていただけにショックだった」とし、「軍事侵攻をしても何も問題は解決しない」と訴える。
フォークソングが奏でられる中、参加者は「武力ではなく外交努力を」などと記されたプラカードを手に、「戦争反対!」と声を合わせた。(高田康夫)