新社会人、決意新たに 企業や自治体で入社式、入庁式 新年度スタート
2022/04/01 12:33
斎藤元彦知事(左)から辞令を受け取る新入職員=1日午前、神戸市中央区下山手通4、兵庫県公館(撮影・秋山亮太)
新型コロナウイルス禍の中で3度目となる新年度を迎えた1日、兵庫など各地の企業や自治体で入社式、入庁式が開かれた。事前に検査を受けるなど、本年度も各会場で感染対策を徹底。緊張の面持ちをマスクで覆った新社会人たちは、難局を乗り越える決意を固め、新たなスタートを切った。(金 旻革、大島光貴)
関連ニュース
山田錦の知識蓄え、日本酒の魅力発信へ 新入社員が酒造り研修 ワールド・ワン
和田興産、新入社員4人 研修で新聞読み込む 情報収集法や論理的思考力習得へ
陸上女子中距離のホープ、田中希実が豊田自動織機に入社 色紙に抱負「流れにまかせる」
兵庫県は神戸市中央区の県公館で、新規採用職員294人(一般事務職146人、技術職148人)の辞令交付式を開いた。知事部局の採用数は過去20年で最多となったほか、女性は147人で全体の半数を占めた。
出席者には、検温や手指消毒といった対策がとられ、名前を呼ばれた際の返事は不要とした。地域経済課に配属される永園佑奈さん(22)は新入職員を代表し、斎藤元彦知事から辞令を受け取った。洲本健康福祉事務所で勤務を始める小畑多希琉さんは、1日から成人となった18歳。「公務員として誠実かつ公平に職務を執行することを固く誓います」と宣誓した。
就任後初めて同式を迎えた斎藤知事は「公務員の目的は県民一人一人の悩みや不安に寄り添い、社会課題を解決すること。対話と現場主義を徹底してほしい」と訓示した。
また、川崎重工業(神戸市中央区)は神戸・ポートアイランドの神戸国際展示場で入社式を開いた。新入社員247人は、昨年に続いて同社のPCR検査で全員陰性を確認して臨んだ。
橋本康彦社長は、川重が建造した世界初の液化水素運搬船が2月末に神戸に帰港したことに触れ、「新たな世の中の形をつくり出す挑戦への第一歩を踏み出してほしい」と激励。新入社員代表の塩見葵さんは「社会人の自覚と社員としての誇りを持って、切磋琢磨し、努力していきます」と応えた。