コロナワクチン3回目接種、兵庫は現役世代低迷「若い人はピンときていない」 年代別接種率、国が初公表

2022/04/14 20:20

新型コロナウイルスのワクチン接種=神戸市中央区港島南町2、市立医療センター中央市民病院(資料写真)

 新型コロナウイルスワクチンの3回目接種で、兵庫県内の年代別接種率が明らかになった。70代以上が8割を超えているのに対し、20代は2割、40代も3割にとどまり、全国平均と比べても低かった。各自治体が早めの接種を呼び掛けるものの、現役世代では進んでいない現状がうかがえる。 関連ニュース 期限切れワクチン、45人に接種 最長114日の超過 発覚から連絡まで1カ月超 兵庫・西宮の医療機関 兵庫で新たに2169人感染、6人死亡 医療機関や消防署でクラスター 14日 ワクチン3回目接種、オミクロン株派生型にも効果 神戸大など調査

 国が各都道府県の年代別接種率を初めて公表した。4月10日までにワクチン接種記録システム(VRS)に入力されたもので、兵庫県では80代が88・9%に達していた。70代以上の希望者はほぼ接種が終わったとみられる。
 一方、現役世代は50代で48・2%あったものの、40代(31・1%)、30代(23・1%)、20代(21・3%)が伸び悩む。12~19歳は接種が始まったばかりのため、4%どまりだった。
 全国平均と比べても、20~50代は3ポイント前後低く、兵庫県の接種率順位は47都道府県中、12~19歳が42位、20代が41位、30~50代も31~37位と低迷している。
 VRSへの入力が遅れている可能性もあるが「若い人は重症化予防と言われてもピンときていないのではないか」と県ワクチン対策課の担当者。重症化の割合が下がってきたほか、前回接種で副反応が出た人も多いため、3回目を急がず、様子見の人もいるようだ。
 県運営の大規模接種会場では15日から予約がなくても接種できるようになり、県は近隣大学への周知などで促進を図るという。
 3回目接種は昨年12月から始まった。2回目から一定の間隔が必要で、県内で2回目を接種した約431万人のうち、4月末までの対象者は339万人になる。(高田康夫)
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