兵庫県西宮市は14日、新型コロナウイルスワクチンの個別接種を行う市内の医療機関が、使用期限の過ぎたワクチンを10~90代の男女45人に接種していたと発表した。冷蔵保管できる期間は31日間だが、冷凍と同じ9カ月間と勘違いしていたのが原因。期限切れの日数は最長114日だった。
市によると、この医療機関へのワクチン供給は昨年11月末で終わっていたが、接種状況を確認していた市職員が1月以降も接種していることに今年2月8日になって気付き、期限切れが判明した。
この医療機関がワクチン接種を始めたのは昨年8月16日。全ての接種履歴を調べたところ、昨年9月24日~今年2月7日に接種した45人(計57回)で期限切れワクチンが使われていた。
3月23日以降、対象者に経緯を説明。13日までに44人と連絡がついたという。健康被害は確認されていない。発覚から当事者への連絡を始めるまでに1カ月以上かかったことについて、市新型コロナワクチン接種課は「スピード感が欠けていた。不適切だった」とした。(山岸洋介)
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