終了します「あいたい兵庫」 夏の観光キャンペーンに向け、新キャッチフレーズは?

2022/04/21 17:53

「あいたい兵庫」のキャッチコピーが長年活用された観光キャンペーン=2018年9月

 JRと兵庫県などが今夏から本格展開する観光宣伝事業「兵庫デスティネーションキャンペーン(DC)」を前に、長年親しまれてきた「あいたい兵庫」のキャッチコピーの使用が終了する。13年前の前回DCからさまざまな観光キャンペーンで活用されてきたが、「兵庫らしさ」を食や文化から強調する言葉に刷新し、魅力を発信する。 関連ニュース 多様で奥深い「兵庫テロワール旅」をPR キャンペーン協議会発足 JR西「デスティネーションキャンペーン」 兵庫県、23年夏の開催地に 「あれ邪魔やな」六甲山上、鉄塔などが異様な存在感 放置のロープウエー跡、撤去できない理由があった

 DCは、JRグループ6社が全国各地の自治体と協働で実施。旧国鉄時代の1978年から四季ごとに展開しており、兵庫は2009年4~6月以来、2回目となる。今年7~9月は、23年夏の本キャンペーンに向けたプレキャンペーンを行う。県は22年度当初予算に関連経費7500万円を盛り込んでいる。
 「あいたい兵庫」は、前回DC前の07年、県が公募したキャッチフレーズに由来する。応募があった約2600点から「あなたに会いたい兵庫がいます」を最優秀賞に選出。「あいたい兵庫デスティネーションキャンペーン」と銘打ち、PRに一役買った。DC終了後も、観光キャンペーンやガイドブックのタイトルなどに活用されてきた。
 今回のDCでは、酒米・山田錦や但馬牛、明石鯛など、兵庫の自然環境や人の技術で培われた特産物を楽しみ、食文化を育む現場にいざなう旅が主題となる。関係団体による兵庫DC推進協議会は昨年12月に総会を開き、新たなキャッチコピーを「兵庫テロワール旅 私の感動、その先へ。」に決めた。「テロワール」はフランス語で、味や香りを生み出す自然環境などを指す。
 県によると、今夏のプレキャンペーンに合わせ、観光パンフレットやポスターなどを新調し、DCをアピールしていくという。(金 旻革)

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