加東市長選 前副市長の岩根氏が初当選 新人4人の争い制す

2022/04/24 22:24

岩根正氏

 任期満了に伴う兵庫県加東市長選が24日、投開票され、無所属新人で前副市長の岩根正氏(67)=自民、公明推薦=が、いずれも無所属新人で元市議の藤尾潔氏(50)、元副市長の山田義人氏(69)、政治団体代表の仁木琢也氏(44)を抑え、初当選を果たした。投票率は44・16%で、前回2018年より2・77ポイント上昇した。 関連ニュース 選挙カーで名前連呼、なんと得票効果 数値で実証 大阪府外で初の首長狙った維新、続く苦戦 参院選や来年の統一地方選へ戦略の再考も 燃やすごみ指定袋が「兵庫一高い」まち 市長の目玉公約で半額化案提出

 3期12年務めた安田正義市長は今期限りで退任し、12年ぶりに新人同士の争いとなった。小中一貫校や中心市街地整備など、大型事業の進め方をテーマに論戦を展開した。
 岩根氏は県職員として但馬県民局長などを歴任し、18年から副市長を務めた。選挙戦では現市政を継承する姿勢を前面に出し、国や県とのパイプの太さを強調。「子どもたちの個性を伸ばす教育を進める」などと訴え、支持を集めた。
 藤尾氏は市民の声を重視する行政への転換を主張したが、及ばなかった。観光振興を掲げた山田氏も伸び悩み、困窮者支援を訴えた仁木氏は浸透しなかった。(岩崎昂志)
【特集ページ】加東市長選の結果

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ