介護保険、算定ミスで128人の支給額不足 西宮市、時効迎えた人は救済できず

2022/06/10 19:57

西宮市役所=西宮市六湛寺町

 兵庫県西宮市は10日、介護保険の高額介護サービス費に算定ミスがあり、一部利用者への支給額が不足していたと発表した。システム上の計算方法に誤りがあったのが原因。時効を迎えていない利用者に不足分を支給する方針で、支給対象は少なくとも128人の約161万円に上る。 関連ニュース 電話しながらATM操作の女性に「いかがされましたか」 立て続けのお手柄、詐欺被害防いだJA職員 通話しながら高齢女性がATM操作、客が気付き特殊詐欺防ぐ 信組職員と連携、兵庫・洲本署が表彰 値上げの電気代、兵庫県が支払い拒否し裁判に 敗訴して和解、9千万円支払いで決着

 高額介護サービス費は、自己負担額が上限を超えた人に支給される。市によると、公費負担の対象となる難病医療などの自己負担額が計算に含まれていなかったため、本来の支給額に満たないケースがあった。
 市は時効を迎えた対象者には支給できないと説明。「深くおわびし、再発防止に努める」としている。
 厚生労働省によると、今年1月時点で全国3分の2の自治体で同様の誤りが確認されている。(山岸洋介)

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