ワクチン接種会場、かつてシネコンだった 確かによく見ると…

2022/06/23 11:00

映画館のロビーだったワクチン接種会場。赤いネオンサインが往事の雰囲気を伝える=神戸市東灘区向洋町中2

 「CINEwave(シネウェーブ)」。赤く照らされた文字の下に、体温計や消毒液が並ぶ。ここはかつて映画館だったロビー。スタッフたちはチケットカウンターではなく、新型コロナウイルスワクチン接種の受け付けブースを案内する。 関連ニュース 「BA.1」より感染力も毒性も強いオミクロン「BA.2」 コロナ“第7波”に警戒 ワクチン期限切れ、モデルナ製15万回分破棄も 低調な若年層の3回目接種、人気の偏りも 兵庫 姫路観光お得です!ホテル宿泊料、最大4割引きに 45主要宿泊施設

 神戸・六甲アイランドの神戸ファッションプラザ9階は、かつてシネマコンプレックス(複合型映画館)としてにぎわった。閉館から10年の時を経て、昨年6月からは神戸市のワクチン集団接種会場になっている。
 上映予定のポスター掲示板や、カフェカウンターなど見た目は往時のまま。だが今は、使い捨ての手袋やガウンが並び、看護師や職員らが慌ただしく動き回る。
 3回目の接種で訪れた女性(41)は「そういえば昔、映画を見に来たことがあったなあ」。遠い目で、過去の記憶をたどっていた。(長嶺麻子)

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