兵庫県内の政党「断じて許されない」「本当に残念」「警備の在り方再検討を」
2022/07/08 21:10
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安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件を受けて、兵庫県内の政党関係者からも憤りの声が相次いだ。
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自民党と連立政権を組む公明党県本部の赤羽一嘉代表は「自由と民主主義、参政権を脅かす行為は断じて許さない。暴力に頼る発想を生み出す元凶と私たちは戦う」と強調した。
日本維新の会県組織の室井邦彦代表は「このような形で言論封殺が繰り返されないよう、自由と民主主義の理念を共有する社会の実現に努める」とした。
「国会で論戦をよくさせていただいていたので本当に残念」とは、立憲民主党県連の井坂信彦代表。参院選について「個々の思想信条に従って投票に行ってほしい」とコメントした。
国民民主党県連の向山好一代表は「民主主義の最大の発露である選挙期間中の蛮行に最大限の怒りを表明する」とし、「警備の在り方も再検討すべきでは」との考えを示した。
共産党県委員会の松田隆彦委員長は「この襲撃は言論に対するテロであり、民主主義に対する攻撃にほかならない。強い怒りを持って断固抗議する」とした。
社民党県連の梶川美佐男代表も「どんな理由があろうとも、言論を暴力で封鎖することは認められない。いかなるテロも許さない」とした。
安倍元首相は7日、参院選兵庫選挙区(改選数3)の自民候補を応援するため、神戸・三宮で街頭演説した。終了後にはグータッチを求めて人だかりができるなど根強い支持をうかがわせ、自民県連関係者は「3度目の首相就任もあるのではないかと思うほどの人気ぶりだった」と振り返った。(まとめ・田中陽一)