奈良市で8日に銃撃された安倍晋三元首相は前日の7日、参院選兵庫選挙区(改選数3)に立候補している自民党の候補者を応援するため、神戸・三宮で街頭演説を行った。主な内容は次の通り。
皆さま、こんにちは。安倍晋三でございます。大変お忙しい中、また暑い中、街頭に足を運んでいただき、誠にありがとうございます。ただいま候補から魂を込めた訴えがありました。
今年の国会は岸田総理の下、波が静かでした。これは岸田総理のお人柄だろうと思います。私の時代はけっこう波が高かった。
今日、私はこの三宮の駅前に立って、若い頃を思い出しました。私、若い時代には神戸製鋼に勤めていたんです。そして加古川製鉄所に勤めていて、週末にはいつもこの街にやって来て、三宮に来るのが本当に楽しみだった。いつも酔っ払いながらフラフラしていたことを思い出しています。
皆さん、このコロナ禍の中で我慢を強いられている。あるいは飲食店関係者の皆さん、旅行関係者の皆さん、中小、小規模事業者の皆さんは大変な思いをしてこられたと思います。私たちはにぎわいを取り戻していかないといけません。こう決意をしています。
食料品も上がっています。小麦も国際市場で上がっていますが、何とかその上昇を2割、3割抑え込んでいます。
今、このコロナ禍にあって、命を守る大切なツールになっているワクチンの生産が、日本はちょっと遅れています。このワクチンを自分で作っていく、あるいは海外でできたものを日本で生産していく。皆さん、神戸をその拠点にしていこうではありませんか。
この戦い、確かに厳しい戦いなんです。上位3人しか当選できない。もしかしたら今、3位の座を立憲民主党と争っているかもしれない-と言われているんです。皆さん、立憲民主党に負けるわけにはいかないじゃないですか。そしてその中で、1位は維新と言われています。維新には勝てないんじゃないか。そんなことはありませんよ、皆さん。昨日は阪神タイガースも、勝てなかった広島に勝ったじゃありませんか。逆転勝ちをしようじゃないですか、皆さん。逆転勝ちでこの神戸の力を、兵庫県の力を、全国にとどろかせていただきたいと思います。
今、日本の経済はコロナによって大きく傷ついてしまった。その中で私たちはしっかりと今、生活を支えています。今日は本当に若い皆さんにも、この会場に足を運んでいただいています。高校生の皆さんもたくさんいますね。
私たちの使命は何か。経済分野においてはしっかりと雇用を守っていく、雇用をつくっていくことなんですよ。皆さんが高校、大学卒業を控えて、どんなに頑張ったって就職できない、そんな時代にしてはなりません。あの10年前の日本、思い出していただきたいと思います。
私たちはしっかりと雇用をつくってきました。正社員の有効求人倍率も史上初めて1倍を超える、まっとうな社会をつくり出すことができた。輝ける日本をつくっていくために、新しい分野に仕事をつくっていく。新しい分野とはまさに、この神戸で始まったハイテクの分野、バイオの分野、医療分野でもあります。
そうしたものにしっかりと支援を投入していく。輝ける神戸、輝ける日本の未来、そして若い皆さんが頑張れば自分の力で未来を切り開いていける。そういう経済をつくっていくために、この選挙、何とか勝ち抜いて、安定的な政治基盤をつくって、そして秋には臨時国会をやり、思い切った補正予算を組んで、積極的な財政を行っていこうじゃないですか。
自民党はしっかりと進めていく。アメリカやヨーロッパに比べて、私たちは十分にV字回復できていない。その理由はいろいろありますが、まずはしっかりと積極的な財政をしていく。そのことが求められているし、しっかりとしたものを私たちはちゃんとつくっていきますから、安心していただきたいと思います。
確かに今、円安で物価には悪い影響を与えているのは事実ですが、しかし10年前は、いきすぎた円高で雇用が失われた。製造業がどんどん、どんどん海外に出て行った。日本で製造しても、日本で研究しても、うまくいかないから出て行った。雇用が失われた。
下請け企業はついていけないから、工場を閉めた。お店を諦めるしかなかった。正社員の有効求人倍率は0・5倍。半分の人しか正社員になれなかったんですよ。その意味においては今、私たちは円安をチャンスに変えなければいけないんです。海外に出て行った製造業を、この地に取り戻そうじゃないですか。
今、この瞬間でもロシアのウクライナへの侵略が続いている。そして、国を守るために命を賭けて戦っているウクライナの人々の姿から、私たちは何を学ぶか。皆さん、この日本という素晴らしい国を守り抜いていくのは、私たち自身の責任なんですよ。
私たちが努力しなければ、日本の領土、領海、領空、そして私たちの誇りを守り抜いていくことができないんです。しっかりと必要な防衛費を確保し、日本を守り抜いていこうではありませんか。そして、日本一国では残念ながら守ることはできない。世界中どこの国でもそうです。
ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)に加盟していれば、ロシアは攻撃できなかった。ロシアの軍事力がはるかに大きいから、簡単に攻略できるとプーチン大統領は考えた。NATOは30カ国あります。最強のアメリカも入っている。そうなれば、ロシア対ウクライナではなくて、ロシア対NATO、30カ国(が相手)になる。だったらやめておこう-ということになるんですね。
ウクライナよりはるかに小さなバルト3国も、ラトビアもロシアは手を出すことはできない。フィンランドもスウェーデンも、だからNATOに入りたいと言っているんです。
日本はどうか。日本はアメリカ、世界最強の国が同盟国として存在する。そこで私たちは力を合わせて平和安全法制をつくって、日本とアメリカが助け合える同盟になった。当たり前のことなんです。助け合える同盟は、絆を強くしたんです。それが皆さん、抑止力になっていく。
でも、お互いに助け合うとはどういうことか。自分が攻められていないけど、同盟国のために戦うということなんです。だからこそ努力をしないといけない。努力をしていなかったり、共に戦ったりしない国に手を差し伸べる国は、世界中を探したってどこにもありません。
だからNATOの30カ国は1カ国の例外もなくGDP比2%、軍事費を確保する、負担すると約束し合っているんです。なぜGDP比2%かといえば、大きな国も小さな国もある。自分の経済力に見合う責任を果たしていく。お互いに責任を果たしているから信頼が生まれ、絆が強くなっていく。同盟が強化されていくんです。
日本のためにアメリカは戦ってくれる。でも、戦うアメリカの兵士にも家族がいます。恋人もいる。愛する人が日本のために戦う。そのことをアメリカの国民が理解しなければ、同盟はただの紙切れになってしまうからこそ、私たちはしっかりと努力をしていく。そのためにも皆さん、どうか私たちに力を与えてください。この選挙を何とか勝ち抜き、地域の平和と安定を守り抜いていきます。
イギリスやフランス、ドイツ、ベルギー、オランダ、あるいは豪州、インド、カナダ。考え方を同じくする同志はこの地域を守るために、自衛隊と合同軍事演習をしています。それが皆さん、大きな抑止力なんです。抑止力というのは皆さん、戦争をする力ではないんですよ。戦争を止める力なんです。この抑止力を確保し、子どもたちの未来をしっかりと守り抜いていきます。
憲法について、緊急事態条項は絶対に必要だと私たちは認識しました。同時に今、ウクライナを守るために戦っているのは、ウクライナの兵士です。日本のために命をかけて戦うのは、この自衛隊の皆さんです。あの阪神・淡路大震災の際にも命を賭けて守ったのは自衛隊の皆さんじゃありませんか。
でも、憲法に書かれていないから、憲法学者の多くは自衛隊は憲法違反だと言っている。あの共産党の志位委員長も「自衛隊は憲法違反だ」と言っていますよね。じゃあ志位さん、「いざという時はどうするんですか」と聞いたら「いざという時は自衛隊に頑張ってもらう」と。これはおかしいじゃありませんか。
多くの憲法学者は憲法違反だと言っているから、ほとんどの教科書には「(自衛隊は)憲法違反だという議論があり、違憲の恐れがある」と書かれている。日本のために頑張っている自衛隊の皆さんの子どもたちも、この教科書で勉強せざるを得ません。皆さん、変えていこうじゃありませんか。変えていくために、いよいよ憲法改正に取り組む時を迎えた。
そのためには力が必要です。よろしくお願い申し上げます。
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