伊丹シティホテル営業終了へ 23年3月末 伊丹市など出資の運営会社が決定

2022/07/13 20:10

23年3月末での営業終了が決まった伊丹シティホテル=伊丹市中央6

 兵庫県伊丹市の阪急伊丹駅東側にある阪神北地域の中核宿泊施設「伊丹シティホテル」(同市中央6)が来年3月末で営業を終えることが13日、分かった。ビジネス、観光に利用されたが、老朽化と新型コロナウイルス禍による打撃を受け、地元企業、伊丹市などが出資する運営会社が決めた。一方、同市はホテル機能の存続を模索している。 関連ニュース 老舗百貨店ヤマトヤシキ姫路店、幻に終わった姫路駅前進出の秘策 神戸・旧居留地「トラスティ」、後継は「ココホテル」に決定 7月中旬開業へ 名門「舞子ホテル」売却へ 山電、運営子会社も清算 かつて「大正の海運王」の迎賓館

 地上11階、地下2階建てで114室、宴会場や婚礼のチャペルを備える。同ホテルの前身である「伊丹第一ホテル」が1987年、旧伊丹警察署などの跡地で開業し、2001年に改称した。
 運営会社には今年3月末時点で、地元の伊丹産業が87・1%、伊丹市が6・7%を出資し、宴会や結婚式を主力に展開してきた。
 6月下旬の株主総会で本年度末の営業終了を決議し、今月13日に市議会で報告した。ただ同市は、大規模会合や要人の宿泊の需要があるとみて「新たな事業者が見つかれば支援の方向性を探りたい」としている。(久保田麻依子)

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