将棋の王位戦、20日から神戸で第3局 藤井、豊島1勝1敗のタイ、前半のヤマ場に
2022/07/19 19:52
対局へ意気込む藤井聡太王位(左)と豊島将之九段=19日午後、神戸市北区有馬町、有馬温泉の旅館「中の坊瑞苑」(撮影・中西幸大)
将棋の藤井聡太王位(20)=竜王、叡王、王将、棋聖=に豊島将之九段(32)=尼崎市=が挑む「お~いお茶杯第63期王位戦」(神戸新聞社主催、伊藤園特別協賛)7番勝負第3局が20、21の両日、神戸市北区、有馬温泉の旅館「中の坊瑞苑」で指される。両対局者は19日午後に会場入りし、意気込みを語った。
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藤井「一手一手考える」豊島「自分らしい将棋を」両対局者が意気込み 神戸で王位戦第3局
第1局は豊島が積極的な手を連発して先勝。第2局は、藤井が初日に築いた優勢を守って勝利し、両者1勝1敗のタイとして、前半のヤマ場となる第3局を迎える。同日、両対局者は盤や駒、空調などを確かめる検分に臨んだ後、1人ずつ取材に応じた。
19日に20歳の誕生日を迎えた藤井は「20代半ばまでが大事だと思うので、しっかりと実力を高めたい」と抱負を述べ、本局についても「一手一手しっかり考えて指したい」と決意を表明した。
前期7番勝負を1勝4敗で終えた豊島は、本局で2勝目を挙げれば3年ぶりの復位に向けて大きく前進する。「自分らしい内容で中身の濃い将棋を指し、熱戦にしたい」と意気込みを語った。
立会人は福崎文吾九段(62)、副立会人は船江恒平六段(35)。初日の20日は午前9時に始まって午後6時に指し掛け、手番の対局者が封じる。21日は午前9時に再開し、同日夜には勝敗が決まる見通し。神戸新聞NEXTで両対局者のインタビューなどを動画でも伝え、対局の模様も紹介する。(井原尚基、小林伸哉)
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