豊島九段の封じ手「3八飛」 藤井王位、攻めを継続 王位戦第3局
2022/07/21 10:42
「お~いお茶杯第63期王位戦」7番勝負の第3局で、再開した対局に臨む藤井聡太王位(右)と豊島将之九段=21日午前、神戸市北区有馬町、有馬温泉の旅館「中の坊瑞苑」(撮影・鈴木雅之)
将棋の藤井聡太王位(20)=竜王、叡王、王将、棋聖=に豊島将之九段(32)=兵庫県尼崎市=が挑む「お~いお茶杯第63期王位戦」(神戸新聞社主催、伊藤園特別協賛)7番勝負第3局は21日午前9時、神戸市北区、有馬温泉の旅館「中の坊瑞苑」で再開し、指し継がれた。
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両対局者が盤上で前日の手順を再現した後、立会人の福崎文吾九段(62)が先手番の豊島の封じ手が入った封筒を開き、封じ手「3八飛」(51手目)を読み上げて2日目の対局が始まった。
初日は藤井が敵陣に角を打ち込んで攻め、豊島が受ける展開になった。封じ手の3八飛は、豊島が守りを固めた手。続いて藤井は7五歩(52手目)と突いて玉頭からも攻めることを目指し、豊島は7四桂(53手目)で攻撃に転じた。
副立会人の船江恒平六段(35)=加古川市=は「豊島九段が玉を固めたので、藤井王位は正確に攻めないと受け切られてしまう。豊島九段にも反撃のチャンスが回ってきたので、今後、攻め合いになる可能性が大きい」と話した。
21日夜までには勝敗が決まる見通し。対局の模様は神戸新聞NEXTで中継している。
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