神戸山手女子高音楽科、2024年度以降に廃止へ 23年度入学者から募集停止
2022/08/08 19:00
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兵庫県内の私立高校で唯一の音楽科がある神戸山手女子高校(神戸市中央区)が、来春入学者の2023年度入試から同科の募集を停止する。現在の1年生が卒業する24年度以降に同科を廃止するという。
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同校によると、音楽科は1966年に設置され、演奏家や指導者を数多く輩出。現在の募集定員は30人だが、少子化の影響などで長年定員割れが続いていた。楽器ごとの演奏指導で多数の教員が必要なことから、今後の継続は困難と判断した。
廃止の方針は今年3月に理事会で決定し、5月には在校生にも説明。7月の県私立学校審議会で廃止に伴う定員変更が認可相当と答申された。
今後は普通科の選択科目に音楽の専門的な授業を残し、同じ学校法人が運営する関西国際大教育学部の保育・幼児教育分野と連携した授業などを行う。音楽科の卒業生とも協力し、同科の伝統を学校行事に取り込む方法も考えたいという。
同校の募集停止で、県内で音楽科のある高校は県立西宮高校だけになる。(古根川淳也)